エンジニアリングへの扉を開き、未来への展望を広げる

2026.8.27
Atlassian Williams F1 Team

エンジニアリングへの扉を開き、未来への展望を広げる


コマツのマイニング事業本部で、コマツ・ウィリアムズ エンジニアリング アカデミーの学生 2 名が、多様なエンジニアリング分野、アイデア、そして人材がどのように結集してマイニング技術を進歩させているのか、そして未来のエンジニアがどのようにして可能性の限界を押し広げることができるのかを学びました。



進路を決める前にキャリアを思い描く

2 週間後、アラン・マルホトラは大学に入学し、既に思い描いていた未来、つまり機械エンジニアになるという夢に向かって歩み始める予定でした。一方、セン・ド・モンティニーはまだ模索中でした。彼女はエンジニアリングに惹かれつつあったものの、将来を 1 つの分野や職種で決める準備はできていませんでした。そのような 2 人が、アメリカのウィスコンシン州ミルウォーキーにあるコマツのサウスハーバー キャンパスの門をくぐりました。コマツのマイニング事業本部です。マルホトラとド・モンティニーは共に、コマツとアトラシアン・ウィリアムズ F1 チームが提携して設立した「コマツ・ウィリアムズ エンジニアリング アカデミー」の一員です。このアカデミーは、科学、技術、工学、数学 (STEM) 分野、特にエンジニアリング業界におけるキャリアパスの構築を目指しています。

サウス ハーバーでは、コマツ・ウィリアムズ エンジニアリング アカデミーの学生 2 名が、仮想設計の世界に足を踏み入れ、鉱山機械の模型を操作し、製造施設を見学し、機械、電気、ソフトウェア、オートメーション、制御、構造工学など、さまざまな分野で働く担当者と直接対話しました。しかし、彼らの心に深く刻まれたのは、単なる技術体験ではなくさまざまな人々と交流できたことでした。自律走行車プラットフォーム担当シニアマネージャーのウェス・テイラーは、この日のプログラムを企画し、学生たちとエンジニアたちをつなぎました。

エンジニアは、単に仕事内容を説明するだけでなく、学生たちを現場に招き入れ、デモンストレーションを行い、質問に答え、さまざまな分野がどのように鉱山機械や技術の開発に貢献しているかを示しました。

機械内部の電気システムについて

主任エンジニアIIのチャック・ペインは学生たちを電気ラボに案内し、コマツのエンジニアが機械を支える電気システムや部品をどのように試験・検証しているかを紹介しました。 各エンジニアリング分野にはそれぞれの専門家がいますが、真の価値は連携によってこそ発揮されるのです。

1 台の機械、多くのエンジニア

マルホトラとド・モンティニーは、初期設計段階からテスト、製造、輸送、オペレーション、サービスに至るまで、さまざまな技術分野がいかに相互に依存し合っているかを目の当たりにしました。機械エンジニアは、構造解析、部品設計、オートメーションなどの分野で活躍します。電気エンジニアやソフトウェアエンジニアは、制御、システム統合、テスト、ハードウェア シミュレーションなどに貢献します。製造スタッフはデジタル上の決定に基づき、部品を加工し、組み立て、そして安全に配送します。

コマツで電気ロープショベルのセンサーと制御システムを担当するインターンとしてキャリアをスタートさせたテイラーは、学位や職種はあくまでも始まりに過ぎないことを学生たちに理解させました。「職種は 1 つの側面でしかありません。最終的にキャリアを決定づけるのは、何を学び、キャリアをとおしてどのようにスキルを磨いていくかです」とテイラーは語りました。

シニア エンジニアリング マネージャーのジェームズ・ハツィックは、コマツにおけるエンジニアリングの全体像を学生たちに示しました。 電気ロープ ショベルに携わってきた 26 年の経験に基づき、初期設計からテスト、製造、サポートに至るまで、さまざまなグループがどのように貢献しているかを説明しました。 「大型鉱山機械は、決して 1 つの専門分野の仕事ではありません」とハツィックは述べました。 「最高のソリューションは、あらゆる決定が機械全体にどのような影響を与えるかを理解することから生まれます」。

製品開発における意思決定が、鉱山現場の実態とどのようにつながっているか

学生たちは、エンジニアリング上の意思決定は、機械が稼働する環境と切り離せないことを学びました。鉱山アプリケーション エンジニアリング担当シニア マネージャーのチェイス・マクシーは、世界中の鉱山を訪れ、地理的条件、操業方法、お客さまのニーズの違いが機械や技術に影響を与えることを目の当たりにしてきました。彼は学生たちに、機械の動作と鉱山開発との関連性について説明しました。

「機械を理解するには、鉱山そのものを理解する必要があります」とマクシーは述べました。「現場の計画と操業方法によって、お客さまが必要とする技術が決まるのです」。露天掘り向けドリルマシンおよび技術担当シニア エンジニアリング マネージャーのジェイソン・ジデックは、製品中心のエンジニアリングの視点を共有しました。彼の業務は、露天掘り向けドリルマシンのハードウェア、ソフトウェア、開発、技術サポートに及びます。

彼は次のように説明しました。「すべての設計上の意思決定は、現場での機械の性能を支えるものでなければなりません。製品はエンジニアリングのコンセプトから始まるかもしれませんが、最終的には過酷な現場で確実に動作する必要があります」。エンジニアたちの視点が融合することで現場の課題への解決策となる、学生たちはそのように理解できました。
ド・モンティニーがオートメーション ラボで 1/12 サイズのショベルを操作しています。このラボでは、エンジニアたちが実物大の機械への適用を検討する前に、制御された環境でソフトウェアやオートメーション機能をテストすることができます。

1/12 スケールでの機械テスト

オートメーション ラボでは、鉱業の規模の大きさから、すぐに 1 つの疑問が生じました。それは、新しい技術を学ぶたびに生産ラインから外したり、再構築したりするには大きすぎてコストがかかりすぎる機械の技術テストを、エンジニアはどのように行うか、というものでした。その答えの 1 つが、ラボのフロアを移動することでした。

エンジニアは、1/12 サイズの機械を使って、制御された環境下でソフトウェアやオートメーション機能をテストします。このモデルによって、チームは衝突回避システムや、レーザー パルスを用いて周囲環境をマッピングするLiDARなど、実物大の機械に関連する技術をより頻繁に検証できるようになります。このデモンストレーションは、テストに対する理解を深めました。テストは、単に製品リリース前の最終段階なのではありません。疑問を投げかけ、情報を収集し、設計を改善していく継続的なプロセスなのです。技術が進化するにつれて、こうした継続的な学習意欲はますます重要になっています。鉱業では、自律走行運搬システム(AHS)が長年商用ベースで使われており、エンジニアは業界全体でオートメーション、遠隔操作、センシング、ソフトウェアの進歩を継続的に進めています。

この仕事には、技術的な知識だけでなく、創造性、協調性、そしてまだ完全に解決されていないアイデアを探求する自信が求められます。「一番驚いたのは、あらゆるものの規模の大きさでした」とド・モンティニーは語りました。「エンジニアリングがこれほど大規模に展開できるとは… そして、エンジニアたちがこれらのシステムや機械をテストする方法には驚かされました」。

仮想現実(VR)はエンジニアの設計レビューにどのように役立つか

VRを活用することでエンジニアリング チームは、物理的な設計が製造される前にアクセス、組み立て、メンテナンス、部品の動きなどを検証できます。 デジタル モデルに入り込むことで、マルホトラはあることに気づきました。それは、設計は制作者だけでなく、それを構築、運用、保守する人々にとっても機能するものでなければならないということです。

設計は、それを利用するすべての人にとって機能するものでなければならない

マルホトラは VR ヘッドセットを装着すると、電動ロープ ショベルの一部のデジタル モデルを自由に動かし、さまざまな角度から観察したり、各部品を操作したりすることができました。シニア テクニカル スペシャリストのジョシュ・ヴィザンコは、従来の設計ソフトウェアでは困難だったアクセス性、人間工学、組み立て、メンテナンス、部品の嵌合や動作などはVRならば検証可能と説明しました。

この体験をとおして、重要な設計原則が明確になりました。エンジニアは、部品をその場所にモデル化できるかどうかだけでなく、より多くのことを考慮しなければなりません。 彼は、「VR を使えば、実物を作らなくても設計を体験できます。これにより、問題点を早期に特定し、機械を製造、操作、保守する人々のことを考慮に入れることができます」と説明しました。この教訓は製造現場でも続きました。

マルホトラとド・モンティニーは、機械加工、大型製缶、ギアリング、品質検査、溶接、組み立てといった工程を実際に目にしました。これらのプロセスをとおして、デジタル上の決定がどのように実物の部品へと変換されるのか、そして規模をいかに精密に管理する必要があるのかが示されました。機械加工工程によっては、1 つの部品から数千ポンドもの鋼材が除去される一方で、完成品には 1,000 分の 1 インチ単位の精度が求められる場合があります。
マルホトラとド・モンティニーは、キャットウォークから、大型鉱山機械の製造を支える人々、設備、そして連携体制をより広い視野で捉えることができました。

現役エンジニアとの交流が重要な理由

今回の訪問は、コマツ社員にとって珍しい任務ではありませんでした。多くの社員は、学生たちと繰り返し交流を重ねてきました。それは、早い段階での会話、デモンストレーション、あるいは招待がどれほど大きな変化をもたらすかを理解しているからです。ペインは地元の青少年ロボット チームのコーチを務めており、成功にはチームワーク、リーダーシップ、そして協働が不可欠であることを長年伝えてきました。「学生たちが自ら何かを作り上げることで、エンジニアリングとは正しい答えを出すことだけではなく、 テスト、適応、協働することでもあるということに気づき始めます」と彼は述べています。

さらに、業界には次世代のアイデアが必要であることも認識しています。技術は急速に進化しており、今後の課題を克服するには、分野横断的な協働を進んで行う、聡明で創造的な人材が求められます。オートメーション エンジニア V のメーガン・シェッパは、学生の訪問によって、普段は目に見えないキャリアの可能性をより具体的にイメージできるようになると述べています。「私たちはここで何をしているのか、そしていかにオートメーションがキャリアの選択肢となりえるかを学生に伝えています」と彼女は言います。「学生たちが、可能性にワクワクし、未来を形作る一員になれるかもしれないと感じて帰ってくれることを願っています」。「さまざまなレベルの自動化、それが各機械にどのように適用されているか、そしてコマツがどのように自動化を展開しているかを学ぶことができて、本当に楽しかったです」とマルホトラは述べ、「コマツがお客さまのニーズに基づいて常に進化し、革新を続けていることに感銘を受けました」。

社員たちは、多くの人が目にすることの少ない、あるいは十分に理解していない業界への情熱を共有する機会も得ました。鉱山機械は巨大です。そこに先端技術があります。そして、それらが支える仕事は、日常生活のほぼあらゆる面に及んでいます。インフラ、輸送、電子機械、エネルギー システム、医療技術、そして数え切れないほどの日用品は、資源採掘から得られる資材に依存しています。シェッパが述べたように、「私たちは人々に、『栽培されたもの以外は全て、採掘されたものである』ということを常に意識してもらいたいのです」。

エンジニアと過ごす時間は好奇心を可能性へと変える

マルホトラが模型のショベルの操作を試している間、シェッパは技術の背景にある考え方、エンジニアたちが探求し続ける課題、そしてまだ開発されていない可能性について語りました。

異なる環境でも共通のエンジニアリング原則

コマツ・ウィリアムズ エンジニアリング アカデミーをとおして、マルホトラとド・モンティニーは、一見まったく異なる 2 つのエンジニアリング環境、すなわちアトラシアン・ウィリアムズ F1 チームと鉱業の世界を体験しました。一方は、スピードとパフォーマンスを追求したレーシング カーの開発に注力しています。もう一方は、過酷な条件下で大量の資材を運搬するために開発された機械を扱っています。どちらの分野も、精密な分析、繰り返し行われるテスト、専門知識、高度な技術、そして緊密な連携に支えられています。

マルホトラは、コマツ・ウィリアムズ エンジニアリング アカデミーに参加できたことは、異なる業界におけるエンジニアリングについてより深く学ぶ素晴らしい機会だったと述べています。彼によると、最も強く感じたことの一つは、「建設業や鉱業というこの業界分野における高度な技術が、モータースポーツやレースと非常に似ていること」でした。 「両業界の優秀な人々から学ぶことができるのは、エンジニアリングを愛する者にとって最高の機会です」。

このアカデミーは、共通の理念に基づき、エンジニアリング スキルがいかに幅広い分野で応用できるかを学生に理解してもらうことを目的としています。その目的は、すべての学生を同じ分野や業界に導くことではなく、学生たちが思い描く未来の幅を広げることにあります。「私にとって、このアカデミーで得られたものは、素晴らしい人々から受けた刺激でした」とド・モンティニーは語りました。「彼らはそれぞれの分野で最高の専門家であり、この経験をとおして、エンジニアリング分野における多様な機会やキャリア パスを知ることができました」。

キャリア初期の視点から、次のステップがより身近に感じられた

昼食時、エンジニアリング インターンのアリ・シューアー、コーウィン・ハーダ、マクス・クリンツェヴィッチの 3 名が、ド・モンティニーとマルホトラに貴重な視点を提供してくれました。それは、エンジニアとしてのキャリアのスタート地点に立つとはどういうことか、ということでした。彼らはインターンシップ、卒業研究、そしてエンジニアリングを学ぶことから実際のチームの一員として貢献することへの移行について語りました。キャリアをスタートさせたばかりのインターンたちや、かつてインターンとしてキャリアをスタートさせた経験を持つベテランエンジニアたちの話を聞くことで、キャリアの初期段階と、その先に広がる将来像を結びつけて考えることができました。

今回の訪問をとおして、ド・モンティニーとマルホトラは、コマツにおけるエンジニアリングとはどのようなものなのか、より深く理解することができました。それは、多様な専門知識を持つ人々から学び、技術の変化に適応し、特定の分野にとどまらない仕事に貢献することです。さらに重要なのは、その仕事の裏側にいる人々と出会う機会を得られたことです。コマツのエンジニアたちが自身の経験を共有することで、技術、そしてそれに関連するキャリアの可能性がより明確になりました。

サウス ハーバーの内部

ミルウォーキーにあるコマツのサウス ハーバー キャンパスでは、エンジニアリング、テスト、製造が 1 つの拠点に集約されています。ここでは、鉱山用ショベル、大型ギア、大型作業機、地表掘削エンジニアリング、テスト製造など、幅広い業務を支えるチームが活動しています。

LEEDゴールド認証、再生可能エネルギー設備、節水システム、地域社会との連携など、ミルウォーキーの長きにわたる鉱業イノベーションの歴史と先進的な製造技術、サステナビリティを支えるために設計されたこのキャンパスをご覧ください。

未来を見据えたキャンパスをぜひご体験ください

エンジニアリングがあなたをどこへ導くのかを探求する

エンジニアリング、ソフトウェア、オートメーション、製造といった分野で、実践的な問題解決に興味をお持ちの方は、 キャリア パスや学生向けの機会について調べ、ご自身の興味が仕事の世界でどのように活かせるかを確認してみましょう。

可能性の限界を押し広げましょう

 



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