突然の依頼
エクアドル出身のトロヤは、経営学を学び、マーケティング分野で彼女のキャリアをスタートさせ、シーメンスで戦略コンサルタントとしての仕事に就きました。この経験から、その後チリに渡りMBAを取得しました。2012年にコマツカミンズに入社し、管理・財務部門でマネージャーを歴任しました。現在は、グループ会社であるカミンズにおいて、戦略・管理部門のマネージャーを務めています。
入社して間もない頃、上司の1人から、企業の社会的責任 (CSR) やダイバーシティ&インクルージョンの業務を担当するように言われました。「私は『え?そんな経験はありません』と断った。でも『いやいや、この会社でリーダーになりたいのならば、これもあなたの仕事です』と言われた」。
その後まもなく、少年院で服役中に財団の訓練プログラムを受けたレアルをインターンとしてチームに受け入れて欲しいと打診されました。彼は訓練プログラムのなかで、技術的なスキルを学び、職場で必要とされるソフトスキルも学んでいました。19歳のレアルは、新しい生活に慣れようと努力していました。財団のインターンシップ制度に応募する際、技術職ではなく事務職を希望しました。
これがトロヤと財団の初めての接点で、この時はその後も財団と関わることになるとは予想していませんでした。