Interview #01

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上原萌花

上原萌花

入社当時から、音を使った
エンジン検査アプリの研究に従事する。
現在はソフトウェアエンジニアとして、
音アプリを活用した音声データ解析を担当。

 

このプロジェクトに参加ができるのが日本で1年に2人だけと聞いたときは、とても感銘を受けながらも、緊張感に包まれました。迅速かつ正確な作業が求められる場でのチーム作業を通じて、チームワークの重要性、特に意思決定プロセスの最適化や個々のメンバーの意識向上について学べることを期待しました。そこで得られたことは、コマツのプロジェクトにおいて、より効果的なチーム運営にも活かせますし、チームの一員としての経験は、メンバーそれぞれが自身の役割を認識し、チーム全体の成功に向けて協力する姿勢を再認識させてくれるのではないかというのが最初の印象でしたね。

 

アトラシアン・ウィリアムズ・レーシングの技術者たちに質問をすると、すぐに的確な答えが返ってきます。その知識の深さと専門性に驚くと同時に、自分の仕事に対して細部まで把握し、誰かに説明できるまで理解している姿勢は見習うべき点だと感じました。私も技術者の一人として共感できる部分も多かったです。明るく前向きな姿も印象的でした。チーム全体が一丸となり、目標に向かって努力している様子は、素直に素敵だと感じることができましたね。彼らが、プロフェッショナリズムだけでなく、豊かな人間性も兼ね備えており、尊敬すべき部分だと感じています。

 

建設機械とフォーミュラワンには、さまざまな共通項があると思っています。最新の技術を用いて効率性や性能の向上を目指しているところや、厳しい環境で動く機械である点、また、地球環境に配慮してハイブリッド化に取り組んでいることも挙げられます。実際にアトラシアン・ウィリアムズ・レーシングを訪れた際には、開発スピードの速さに驚きました。どの作業エリアも徹底的に管理されており、スタッフ全員が効率的に働ける環境になっています。そして技術者たちは、自分たちの仕事に誇りを持ち、最後までやり抜く姿も印象的でした。困難な状況でも諦めず、責任を持って仕事を完遂する姿勢、彼らは常に革新を追求し、失敗を恐れずにチャレンジしているように見えました。それは私たちコマツの「挑戦する」という価値観と重なります。

首藤洋輔

首藤洋輔

コマツ入社後、品質保証部に配属。
油圧ショベルやブルドーザの
新機種立ち上げ業務に従事する。
現在は品質保証エンジニアとして、
現場での改善活動やお客さまの声に対応し、
製品の安定した生産と品質向上に努めている。

自分が選ばれたときの率直な感想として、アトラシアン・ウィリアムズ・レーシングの技術者たちと直接交流できる機会が得られることを、とても光栄に思いました。フォーミュラワンは、単なるレースではなく、車両開発やエンジニアリングの最前線であることを感じています。世界で活躍するエンジニアたちは技術力や革新性において非常に高いレベルにありますし、彼らと意見交換して、その中で新しいアイデアを得ることが目標の一つだったので、とてもワクワクしました。建設機械の開発とフォーミュラワンの技術には多くの異なる側面があるものの、どちらも高度な技術を要求される分野であり、共通する部分を発見しながら、イノベーションを促進するための新たなアプローチを学び、コマツに持ち帰りたいと思っていました。

アトラシアン・ウィリアムズ・レーシングの技術者たちは、技術者である前に、フォーミュラワンの熱烈なファンであるように感じました。頻繁に規制が変わる中で、常に最高のパフォーマンスを維持しなければならず、全員が一丸となって開発を進める。その姿勢に感動しましたし、このようなスピード感と一体感が、チームを支える力になっているのです。約半年という短い期間で新しい車両を開発していることにも驚きました。彼らは、より速い車を作るために、常に新しい挑戦を続けており、その姿勢がチーム全体にも良い影響を与えている、という印象を持ちました。

今回のアトラシアン・ウィリアムズ・レーシングへの訪問で感じた「チームワークの力」は、コマツでの今後の取り組みに活かしたい部分です。異なる部門や技術者が密に連携し、共通の目標に向かって協力することは、どんなプロジェクトにも欠かせません。部門間のコミュニケーションをさらに深め、より大きな成果を生み出すことができると信じています。現地で学んだ、技術者としての視点やチームワークの重要性を活かし、コマツでもさらなる技術革新と業界のリーダシップを目指していきたいと考えています。

2025年4月4日から6日まで鈴鹿サーキットで開催された日本グランプリに、
アトラシアン・ウィリアムズ・レーシングが参戦しました。
初日は練習走行、2日目は練習走行のほか公式予選が行われ、3日目は決勝レース。
コマツの若きエンジニア2名も、初日の練習走行にピットクルーの一員として参加。
熱い戦いの現場をリポートします。

2025年4月4日から6日まで
鈴鹿サーキットで開催された日本グランプリに、
アトラシアン・ウィリアムズ・レーシングが参戦しました。
初日は練習走行、
2日目は練習走行のほか公式予選が行われ、
3日目は決勝レース。
コマツの若きエンジニア2名も、
初日の練習走行にピットクルーの一員として参加。
熱い戦いの現場をリポートします。

グローブを訪問した後だったので、とても楽しみにレース当日を迎えることができました。アトラシアン・ウィリアムズ・レーシングのユニフォームを着た瞬間、身が引き締まる思いになったのをよく覚えています。ピットストップの練習では、実際にマシンに触れて押すことができ、その軽さに驚きました。レース本番になると、その過酷さや、ドライバーが命懸けで挑んでいることを間近で実感できましたね。もちろんマシンが驚異的な速度で走る様子には圧倒されました。一方で、チームのメンバーは皆、穏やかで、朗らかで。互いに深い信頼関係が築かれていることが伝わってきました。


まずはフォーミュラワンというスポーツの規模の大きさに驚愕しました。今回の日本グランプリは、3日間で来場者数26万人だったそうです。観客の熱気も最高潮で、決勝のレースで20台のマシンのエンジンが点火したときは、その振動が空気を伝わってきて、想像を超える迫力でしたね。300km/h以上の速度でコースを走るマシンは本当に素晴らしく、あらためてドライバーやエンジニアの技術の高さを感じました。サインツ選手は残念でしたが、アルボン選手がポイントを獲得する走りを見せてくれて、とても嬉しかったです。チームの帽子には、お二人のサインをいただきました。

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Interview #02