市場開発(北米市場):Connected

入社前から、コマツの建機が工事現場でいちばんカッコいいと思った

S・S/ 2004年入社/工学部卒/所属部署(当時):コマツアメリカ
近所の工事現場で見かける建設機械の中でコマツのデザインがカッコよくて。その出会いが入社のきっかけに。

現地でのニーズを探るために、現場でお客さまの声を徹底リサーチ

スマートコンストラクションが2015年に日本で発表された後、コマツは海外への展開を進めており、私はアメリカでの導入の為に現地に駐在していました。導入といっても市場もお客さまも異なり、アメリカは日本と比べて工法や施工管理の異なる点も多くあります。まずは現実を知るべく、お客さまはどのようなビジネスモデルを求めているのか、困っていることは何かなど、施工プロセスに関わるあらゆる情報を現場で聞き出し、ネックとなっているプロセスを見つけだしました。そこを改善するソリューションが何かを考えてスマートコンストラクション推進本部に提案しました。当時は、本当に何度も現場に通って、お客さまから話をたくさん聞かせてもらいました。答えはいつも現場にあることを改めて実感しました。

起きた事を責めるのではなく、一丸となって再発防止に取り組むのがコマツ

ブルドーザー開発を担当していた頃、テスト中に車両の制御基盤を壊してしまったことがあります。性能面と安全面の基準を満たしているかのテストの際に、電気的な故障を疑似的に発生させて、暴走せず車両が安全に停止するかどうかを確認するテスト中でした。誤って電気回路をショートさせてしまい走行不能にさせてしまったんです。もちろんお叱りもうけましたが、何より開発部隊だけでなく、生産・生産技術・調達・生産管理など工場内のありとあらゆる部門が連携して、交換部品等などの手配、テスト日程の調整等にも協力してくれました。今でも、本当に感謝していますし、コマツのチームワークと再発防止対策を徹底する真摯な姿勢はかけがえのない財産だと感じました。

オフの楽しみは、ひと汗かいた後の至福の時間

コマツは年次有給休暇の取得をかなり積極的に推し進めていて、10年前とは労働環境が大きく変わったと思います。私のオフは、月に100km程度ランニングすることです。フルマラソン出場のために月に200~300kmを走ることもありましたね。ランニングの後は、もっぱらクラフトビールを楽しんでいます。海外出張先でも、いろいろな国のいろいろな味のビールを飲んでいますね。今ハマっているのが、IPAというアルコール度数が高くて香りの強い種類のビールです。ちょっと高級なのですが、おすすめですね。

建機の完全なる自動化に向けてチャレンジは続く

今は自動化開発センタに所属していますが、アメリカの現場で見てきた経験を次のICT建機の開発に役立てています。ICT建機は自動化という目線で見ると、まだ序盤のステップです。自動化の最終形は自分で判断して動くこと。私が担当している油圧ショベルは人の腕の様に多様な作業に従事できる汎用機なので作業パターンが多く、自律制御の為に想定すべき環境も多くなり、最も自動化が難しい機種だと思います。早く目標とするレベルのICT建機の開発を完了させて、本当の意味での自動化開発センタの業務に専念したいですね。