電動化開発:Electric & Hybrid

ハイブリッドや電動化を、他の機械にも広げたかった

G・S/ 2008年入社/大学院    エネルギー応用科学卒/所属部署(当時):開発本部電動化開発センタ
入社当時は自動車業界でハイブリッドや電動化技術が先行していましたが、他の機械にも広げたいと思いコマツに入社しました。

若手もベテランも意見を交わせる、少数精鋭のプロ集団

就職活動時の希望どおり、ハイブリッドのコンポーネント開発に携わることができて本当に良かったです。電動化開発センタでは、ハイブリッドショベルのキャパシタ開発に加えて、海外に駐在して現地の方々とも一緒に業務に携われて、いろいろなことを体験することができました。入社前は、ひとつの機械を仕上げるのに大勢の人が携わっていて、特に若手は経験を積むまでは意見の言える雰囲気ではないと勝手にイメージしていました。けれども、実際に入ってみると、少数精鋭のプロフェッショナル志向で、若手の意見でも良いものはどんどん開発に織り込んで技術を磨いていく雰囲気でやりがいがありましたね。

コマツの専門家が集結。その結果、初の内製化に成功

電動化開発センタではハイブリッドショベルのハイブリッドコンポーネントや電動ショベルの電動化ユニットを開発しています。その中で私はハイブリッドショベルの蓄電の機能を担うキャパシタ(写真のミニチュア下段の箱に内包)の開発を担当しました。キャパシタは、それまで社外品を使用していましたが、建機に適した品質と長期的な調達性を確保するために、当時、コマツで内製化しようということになりました。キャパシタ開発の基礎学問は電気化学で、コマツの得意とする機械系や電気、情報系とは異なる分野です。建設機械に求められる性能(例えば低抵抗かつ長寿命)を達成するために社外サプライヤーの方々の協力に加え、コマツ社内のみんなの力を結集して開発を進めました。新規材料の性能評価には材料専門の部署や化学的な分析ができる専門の部署の力も借りました。関係者で具体的な数値目標と「良いものを作る」という思いを共有できたことが、開発に成功した秘訣と思っています。

プライベートを大切にする人ほど、この制度はありがたい

週末はよく家族連れでドライブに行きます。いろいろなところに行って風景を楽しむのが私の趣味です。7歳と5歳の子供がいるんですけど、町中でハイブリッドショベルを見かけて「これお父さんが関わってるんだよ」と言うと喜んでくれます。その時はうれしいですね。子供を育てていると、幼稚園のイベントだったり、病気になったり、急なトラブルもありますから、そういう時に、ライフサポート休暇という制度があってよかったなと思います。

新しいことに挑戦するには、普段の情報収集は欠かせない

開発は常に新しい技術領域に挑戦していきます。そのためには、やはり自ら考えて情報を取りに行く姿勢が重要になると思います。キャパシタは、コマツで初めての開発になりました。当時はインバータやモータの技術者は部門にいましたが、専門分野が異なるので立ち上げ当初はすごく苦労しました。そういう意味では実際にものに触れて試験することに加えて、社外サプライヤの方々や大学の先生方と話をしたり、共同研究をしたり。いろいろなセミナーや展示会での情報収集活動も欠かせませんね。技術を磨くにはそういう地道な活動が必要だと思っています。これから入社する人たちも、そういう道を辿って今までの知識や技術に加えて、新しい技術を身に付けていってもらいたいですね。