ICTシステム開発

ICT建設機械の進化は、社会的課題の解決策になり得る。

Y・N/2018年入社/情報学専攻
大学院ではロボットアームの制御を研究。就職活動でコマツのICTショベルに出会い、スケールの大きい機械に思い通りの挙動をさせるのは面白そうだと思ったのが最初の動機です。

ICT建設機械で、熟練度を問わない現場へ

ICTシステム開発は、建設機械を制御する電子コンポーネントの開発部門。その中で私は、ICTショベルのコントローラーを担当しています。これは例えば、オペレーターがレバー操作で複雑に調整していたアームやバケットの動きをICTで制御し、より簡単に操作できるようサポートするもの。オペレーターの熟練度を問わず、安全で精度・作業効率の高い作業を可能にします。現在は セミオート制御で、制御の範囲を広げているところ。将来的には全自動化へ、さらに複数の機械が連動して作業するような現場の実現へとつながる技術です。ICT建設機械は、この先起こる人材不足に対する解決策のひとつになり得ます。課題をひとつひとつ解決しながら技術を積み上げ、大きな流れに関われることが、この仕事の面白さだと思います。

自分が考えた仕様が、実機とともに世界へ

開発は、車体やモニターなどさまざまな開発チームとコミュニケーションを取りながら進めます。ショベルは3次元的な動きをするので頭の中だけでイメージするのは難しく、モデルベースで設計し、3Dシミュレーターを駆使して検証しています。実務に必要な知識は、ほとんど入社後の研修や仕事の中で習得できました。もちろん、PID制御や運動学など、学生時代に学んだ知識も基礎として活かせていると感じます。私が初めて仕様設計から携わったのは、油圧ショベルのIMU(角速度の検出装置)でした。自分が考えたものが世に出た時は嬉しかったですね。主な市場は海外ですが、お客さまの反応を聞く機会もあり、役に立っていることを実感できました。

3Dシミュレーターと実機試験

建設機械のソフトウェア開発の醍醐味は、自分が実装したプログラムが巨大な実機を動かす様をリアルに実感できることです。一方で、3Dシミュレーターを使った検証には、ゲーム世界でキャラクターを動かすような楽しさを感じています。