2026年6月19日
コマツ(社長:今吉琢也)は、これまで段階的に進めてきたAI活用をグローバルで加速するための推進体制を強化し、開発・生産・販売・サービスにわたるバリューチェーン全体での本格展開を開始しました。
当社は、Komtrax(機械稼働管理システム)、KOM-MICS(工場稼働状況可視化システム)、AHS(無人ダンプトラック運行システム)、スマートコンストラクション®などを通じて、長年にわたりICTとデータを活用した価値創出に取り組んできました。これらを通じて蓄積された機械稼働データ、施工データ、現場の知見は、当社の競争力の源泉となる重要な資産です。
これらのデータ資産を基盤に、当社は各地域・各事業における実証や活用事例の創出、グローバルでの知見共有を重ねることで、AI活用の基盤構築とAIリテラシー教育を含めた人材育成を強化してきました。今後は、これらの取り組みをさらに加速し、グローバルなバリューチェーン全体での業務変革と顧客価値創造へつなげます。

【グローバルAI活用体制のシナリオ】
当社は、2023年度からグローバルでAI活用プロジェクトを推進し、各事業領域で活用事例の創出と展開を進めてきました。各地域とのワークショップや活用実践セッション、定期的なグローバル会議を通じて、活用事例や課題の共有を進めた結果、各現場での活用ノウハウが蓄積され、グローバルでAI活用を進めるための連携基盤が形成されつつあります。
こうした取り組みや連携の積み重ねを起点に、AI活用を全社・グローバルでさらに加速させ、2027年以降のグローバルCoE(Center of Excellence)の構築につなげていきます。あわせて、日本における活用の浸透と実践を着実に進め、グローバル展開の土台を強化します。
具体的には、2026年4月に日本においてAI活用を安全かつ迅速に展開する中核機能を整備し、5月には約500名規模のAI推進リーダーを選任しました。今後、これらの推進リーダーを起点に、現場課題の解決と成功事例の創出を進め、グローバルでの展開を支える基盤強化につなげます。また、AIの活用にあたっては、全社員のAIリテラシー向上に加え、情報セキュリティおよびリスク管理の観点からの体制整備にも継続的に取り組んでいます。
当社ではこれまでも、開発・生産・サービスなどの各事業領域でAI活用を進めてきました。今後は、今回整備した推進体制を通じて、こうした実践知をバリューチェーン全体に広げていきます。
<これまでの主なAI活用事例>
1. 開発プロセスの効率化・品質向上
ソフトウェア開発におけるコード理解、コード生成、レビュー、テスト作成などの工程で生成AIの活用を進め、開発プロセスの効率化と品質向上にも取り組んでいます。
2. 生産領域における最適化の高度化
KOM-MICSデータとAIを活用し、異常検知AIによる品質管理・予知保全や、画像処理AIで設備だけではなく生産現場の人・物の情報もリアルタイムにデジタル化しています。これにより、生産計画の最適化などを既に実現しています。
3. サービス業務におけるAI Botの活用
メカニックや代理店が必要な技術情報に迅速にたどり着けるよう、ショップマニュアル、サービスニュース等の文書をAIで横断検索し、自然言語での問い合わせに対応するAI Botの活用を進め、サービス業務の大幅な効率化と対応品質の向上を実現しています。既に日本、米国、欧州、豪州、中南米を中心に活用し、アジア、中近東、アフリカにも展開を開始しました。

4. 機械稼働データを活用した予知保全
Komtrax等を通じて蓄積してきた機械稼働データをAIで分析し、コンポーネントの寿命予測、異常・故障の検知、最適なオーバーホール時期の推定などに活用しています。お客さまの機械稼働率向上、保守コスト低減、代理店によるサービス提案の高度化を目指し、さらなる活用を推進中です。

コマツは、AIを単なる効率化ツールではなく、データと現場知見を価値へと転換するための基盤と位置づけています。今回の取り組みは、これまで各事業領域で進めてきたAI活用を、全社・グローバルに広げていく次の成長ステージへと進むための重要な一歩です。今後は、バリューチェーン全体でAI活用を広げ、各現場で蓄積された実践知をグローバルに共有・展開することで、業務プロセスや製品・サービスの高度化を進め、お客さまへの提供価値向上と社会課題の解決にさらなる貢献をしていきます。
以上
管理番号 0033(3446)
コマツ サステナビリティ推進本部コーポレートコミュニケーション部
tel: 03(6849)9703
mail: JP00MB_cc_department@global.komatsu
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