2013年度決算 質疑応答

為替変動の営業利益に与える影響を教えて下さい。

2014年度の場合、構造的には1円の変動あたり、ドルで37億円、ユーロで4億円、豪ドルで2.5億円、元は0.1円の変動あたり4億円の影響があります。但し、内部在庫の影響等で、年度内での影響は約6割程度にとどまります。

鉱山機械市場の状況について教えて下さい。

資源価格の低迷によりユーザがコスト改善に注力し、設備投資マインドが依然として冷え込んでいます。足元の受注の状況から、現在のところ2014年度年間の新車需要は対前年で▲4割程度下落すると想定しております。一方、鉱物資源の生産量は依然として安定しており、鉱山での機械の稼動状況も前年並みで推移しております。

日本市場の見通しについて教えて下さい。

2013年度の新車需要は、建設投資の増加、震災復興の本格化によるレンタル向け需要を中心に伸長しました。2014年度はレンタル需要が一巡する影響があり、主要7建機の新車需要は▲15%~▲20%下落すると見ております。当社の日本向け売上に占める建機新車販売の割合は半分以下であることと、新車以外の事業の拡大を図ることから、2014年度の日本市場向けの売上高は▲5%程度の減少になると見ております。

中国建設機械市場の状況について教えて下さい。

2011年度から落ち込んでいた需要は、昨年4月から回復に転じました。しかし、本年1月の春節(旧正月)以降に若干減速し、2013年度年間では前年比±0~▲5%の見通しです。尚、春節後の市場の機械の稼動時間は前年を下回っておりますが、春節明けからの累計の販売台数は、現在までのところ、昨年同期間とほぼ同じレベルで推移しております。

ワイヤーソー在庫の今後のリスクについて教えて下さい。

2013年度には市場の長い低迷によって在庫にかかる損失を計上いたしましたが、残る在庫については、2年以内に販売する予定でこれ以上のリスクはないと考えています。

配当方針と配当予想について教えて下さい。

連結配当性向を30%以上とし、連結配当性向が50%を超えないかぎり減配はしないとの配当方針です。中間配当金29円を含めた2013年度年間の配当金は、1株につき58円の予定で、連結配当性向は34.7%になります。2014年度の配当予想は2013年度と同額の1株あたり年間58円で、連結配当性向は35.9%になります。