2011年度 決算説明会 質疑応答の要旨
- 2011年度第4四半期の業績が公表値を下回った要因は?
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中国の大幅な建機需要減が最大の要因ですが、その他、鉱山機械の売上の一部が2012年度に繰り越されたことも影響しています。
- 2011年度、棚卸資産が対前年度比で約1,380億円増加していますが、主な要因は何ですか?
中国の需要減などにより過剰在庫は発生していないのですか? -
棚卸資産の増加中1,200億円強が建設・鉱山機械で、うち約700億円が鉱山機械(部品を含む)の需要増に対応した仕掛・製品在庫の増加によるものです。
中国市場向け油圧ショベルの在庫は現在約2カ月分で適正なレベルにあり、過剰在庫はありません。
- 今後、中国の建設機械市場にどのように取り組んでいくのでしょうか?
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建他の市場と同様、中国市場においてもシェアを追うことなく、新しい顧客満足を創造し、その価値を理解していただけるお客様との関係性を高めていくことが重要だと思います。
例えば2012年3月の中国の販売状況を見ると、20トンクラス油圧ショベルの販売台数の内、ハイブリッドショベルの比率が15%以上になっています。これは中国でも、優れた燃費性能などライフサイクルコストでみた経済性を評価するお客様が増えているからだと考えています。
- 鉱山機械の売上が伸びていますが、今後の見通しを教えてください。
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鉱山機械は2012年3月時点で、既にほぼ1年分に相当する受注残を確保済みであり、2012年度も着実な成長が期待できます。
中期的にみても、鉱山機械市場はアジア新興国の経済発展のもと、石炭・鉄・銅などの需要の高い状態が続き、資源価格が下落するリスクも小さく、堅調を維持するものと考えます。
- 今後、事業で注力していく課題は?
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当社のコアビジネスである建設機械・産業機械事業において、改善の源泉である「現場力」の強化に注力するとともに、(1)バリューチェーン全体での更なる成長、(2) 新たなバリューチェーンビジネスのキーとなるICT化商品の開発、(3)建機・産機事業における新分野の検討、の課題に取り組んでいきます。