2012年3月期 第1四半期決算説明会 質疑応答の要旨

前四半期(2011年1~3月)から当四半期(2011年4~6月)にかけての建設機械・車両部門のセグメント利益の増減内訳を教えて下さい。

当四半期の建設機械・車両部門のセグメント利益(608億円)は、前四半期に対し、売上減によるマイナス100億円を、固定費の削減、販売価格の改善および原価低減で約65億円カバーし、約35億円の減となりました。セグメント利益は減少しましたが、売上高セグメント利益率は13.7%から13.9%に改善しました。

建設機械・車両部門のセグメント利益の改善は期初の想定と比べて順調に推移していますか。

固定費は、前年同期(2010年4~6月)と比べて35億円増えていますが、当初の計画に比べ、22億円抑えることができました。また、販売価格の改善と原価低減を合せて、年間約250億円の改善を計画していましたが、既に第1四半期だけで約100億円の効果が出ていますので、極めて順調だと思います。

中国市場が減速する中、通期の業績見通しは変更されていません。その理由を聞かせて下さい。

資料の14ページでご説明しているとおり、中国向けの売上げは期初の予想を下回る見通しですが、一方、中国以外の戦略市場、伝統市場、鉱山機械、部品等は、いずれも想定より好調に推移しており、全体では期初の予想を達成できると考えています。利益についても、販売価格、原価、固定費等の改善が順調に進んでいることに加え、利益率の高い鉱山機械や部品の構成が高まっていることから、問題ないと考えています。

中国の足元の状況と今後の見通しについて教えて下さい。

中国の需要は、第3四半期(10~12月)までは前期比マイナスで推移するものの、第4四半期(2012年1月~3月)には前期並みに回復すると期待しています。今期は春節(旧正月)が前期より11日早く、セールスシーズンも早く始まると予想されるため、第4四半期の需要はその分だけプラスになると見ています。

建設機械の地域毎の需要見通しに変化はありますか。

地域毎の需要は下記のように考えています。期初(4月27日公表)の見通しに比べると、中国を弱めに、それ以外の地域は強めに見ています。

  期初 今回見直し
日本
(レンタル向けを除く)

±0%

+35% ~ +40%
(+15% ~ +20%)

北米

+25%

+25% ~ +30%

欧州

+15%

+20% ~ +25%

中国

+10%

- 5% ~ -10%

その他戦略市場

+15%

+15% ~ +20%

全体

+13%

+13%