コマツの社員がアトラシアン・ウィリアムズ・レーシングのパートナーと出会う機会を獲得

コマツの社員がアトラシアン・ウィリアムズ・レーシングのパートナーと出会う機会を獲得


ともにコマツ大阪工場で勤務する首藤洋輔と上原萌花は、「デイ・イン・ザ・ライフ」プログラムを通じて、アトラシアン・ウィリアムズ・レーシングの名誉メンバーとして、モータースポーツの世界を深く経験する機会を手にしました。
 
F1についてほとんど知識がなかった二人ですが、2025年フォーミュラ1 レノボ・ジャパン・グランプリでの経験を通じて、このスポーツへの新たな理解と、数多くの忘れられない思い出を得ることができました。

 

上原萌花(左)と首藤洋輔(右)がアトラシアン・ウィリアムズ・レーシング・チームのレースを見守っています。 上原と首藤は、コマツの社員とアトラシアン・ウィリアムズ・レーシングのピットクルーのペアを作るプログラム「デイ・イン・ザ・ライフ」に、数千人の社員の中から会社を代表して参加しました。


「デイ・イン・ザ・ライフ」では、コマツグループの社員がアトラシアン・ウィリアムズ・レーシングのピットクルーのメンバーとペアになり、フリー走行中にチームに密着して、忘れられない体験をする機会を提供しています。

「ユニフォームに袖を通した瞬間、決意が固まりました」と上原は言います。 「チームのユニフォームを着ることで、チームメンバーとしての強い責任感と一体感を持つことができました。 写真を見返すたびにあのときの一体感が蘇り、この体験がどれだけ特別なものだったかを実感します」

アトラシアン・ウィリアムズ・レーシングのスピードと正確さは、洗練されたテクノロジーと深く結びついています。上原は、ソフトウェアエンジニアとして、スマホアプリの開発と建機の自動化を担当しており、その役割には高度で複雑なプログラミングが求められます。 FW47 オンボードシステムの高度なテクノロジーは、パワー供給からマシンの状態まですべてを監視し、ピットクルーが修理を行うために必要な重要なデータを提供することで、ドライバーのアレックス・アルボン選手とカルロス・サインツ選手を支えています。

同様に、コマツの品質保証エンジニアである首藤は、自社の機械の揺るぎない信頼性を確かなものにしています。そのような献身的な仕事はアトラシアン・ウィリアムズ・レーシング・チームでも見られます。 環境は異なりますが、根底にある考えは同じです。コマツの施設でも F1 のパドックでも、高度なスキルを持つ人材が最先端のテクノロジーを活用して、最高のパフォーマンスと揺るぎない信頼を実現しているのです。

「私の仕事は多くの場合、体系的で計画的ですが、ピットクルーの仕事は、一秒一秒が重要な、大きなプレッシャーがかかる、目まぐるしい環境で行われています。 このような厳しい条件下でパフォーマンスを発揮できる彼らの能力は本当に素晴らしいです」と上原は語ります。

首藤の仕事は、品質保証によって、建設機械が過酷な現場であっても確実に稼働できるようにすることです。 「アトラシアン・ウィリアムズ・レーシング・チームの仕事は、私の仕事と共通する部分もあると感じます」と首藤は言います。 「彼らは、レースに向けてマシンが最高の状態になるように微調整を重ね、ピットクルーとドライバーが協力して最高のパフォーマンスを発揮することに重点を置いています。 同様に私の仕事では、仕事の目的に重点を置いてさまざまなタスクを管理することが求められます。チームメンバー全員が同じ考え方とアプローチを共有することが、非常に重要だと考えています」

「デイ・イン・ザ・ライフ」での体験では、首藤と上原が、まずアトラシアン・ウィリアムズ・レーシングのスタッフと面会し、パドックやピットレーン、ガレージエリアを見学した後、FW47 をピットに押し入れる作業を手伝いました。 「車の軽さに驚きました」と上原は言います。
その後、4 月 6 日のグランプリに先立ち、金曜日に行われたフリー走行に立ち会い、ピットとコントロールセンターでそれぞれのチームが活動する姿に視線を注ぎました。

「アトラシアン・ウィリアムズ・レーシング・チームのメンバーはとても接しやすく、時間をかけてすべてを丁寧に説明し、仕事に対する誇りと自信を見せてくれました」と上原は話します。 「この姿勢は、常に丁寧な説明をいとわないコマツのエンジニアの姿勢とよく似ています」

「本番のレースを前に、チームの全員がレースに集中し、レースを念頭に置いて行動しているのを目にしました」と首藤は話します。 「コマツで新しいプロジェクトが立ち上げられると、さまざまな部門が通常より緊密に協力し、1つのチームとして同じ目標に向かって取り組んでいることを思い出しました」

ピットの清潔さと整理整頓されていること、そしてすべてが正確に並べられていたことに感銘を受けました」と語る上原。 「それを見て、効率性と整然とした作業環境の重要性を再認識しました。これはコマツでも重きを置いていることです」

「コマツは建設機械を製造していますが、アトラシアン・ウィリアムズ・レーシングが作っているのは F1カーです。 機械的にはまったく違うものですが、エンジニアとしては非常によく似ています」と首藤は述べます。 コマツとアトラシアン・ウィリアムズ・レーシング・チームの両方に共通する、パフォーマンスを重視した高品質の車両を製造するという情熱もその一部です。

2 人はグランドスタンドから、レースの一部始終を見守りました。 前日の作業を経て、アトラシアン・ウィリアムズ・レーシング・チームの努力が実を結ぶ瞬間を見届けたのです。 そして、たくさんの感情があふれ出しました。 フリー走行ではモータースポーツマシンがどれだけ速く走れるかを体験できますが、実際のレース当日には世界中から大勢の観衆が詰め寄せてチームを応援し、チームは千分の一秒単位を争う環境で競い合い、ピットクルーは2 秒でタイヤを交換します。レーシングチームが成功するには、パズルのすべてのピースが完璧に揃わなければなりません。

「まず、F1というスポーツのスケールの大きさに驚きました」と首藤は話します。
「今年の日本グランプリは3日間で 26 万人を超える観衆を集め、私の予想をはるかに超えていました。 ドライバーだけでなく観衆の中からも興奮が伝わって、私自身も感情が高まりました」

「初めての F1 レースは、言葉では言い表せないほどの感動と興奮に満ちた体験でした」と上原は話します。 「レースの過酷さを実感し、ドライバーたちが命を危険にさらしていることを肌で感じました。 信じられないほどのスピードで走る車を見て、圧倒されました」

「この体験を通して、コマツもアトラシアン・ウィリアムズ・レーシングも絶えず技術の可能性を押し広げ、持続可能な未来の創造に向けて取り組んでいることを実感しました」