Day in the life in Melbourne

「デイ・イン・ザ・ライフ」プログラムは 2025 年シーズンも継続し、コマツの社員にピットクルーの一員として作業を体験する機会を提供します。


コマツオーストラリアのエンジニアリングプログラムに参加するユージャオ・ツァオさんとフィールドサービス技術者であるニック・コルウェルさんは、年間を通じてほんの一握りの人しか得られない機会を得ることになりました。アトラシアン・ウィリアムズ・レーシングのピットクルーに同行し、F1 レースで仕事がどのようなものかを学ぶことができました。

ツァオさんとコルウェルさんはコマツでそれぞれ違う分野で業務しています。

ツァオさんはリライアビ リティエンジニアリングチームとして、コンポーネントに関する情報や現場でのパフォーマンスデータを収集し、より耐久性の高いコンポーネントの製造に携わっていました。 しかし、4月からの異動でツァオさんはスマート・コンストラクションチームに配属になっています。

コルウェルさんは、フィールドサービス技術者としてオーストラリアのニューサウスウェールズ州でコマツの機械の修理を担当しています。
「毎日が同じということはあり得ません。 ある日は採石場での仕事に出かけ、次の日は山林での作業になるかもしれません。何が起こるかは誰にもわかりません。 毎日、常に学ぶ機会があります」とコルウェルさんは語っています。

 


オーストラリアグランプリを祝うアトラシアン・ウィリアムズとコマツのスタッフ。
コルウェルさん(左から2 人目)とツァオさん(右から 2 人目)も参加。
 
 
このアトラシアン・ウィリアムズ・レーシング / コマツのプログラムは、「デイ・イン・ザ・ライフ」と呼ばれています。
シーズン中の8つのグランプリを対象に、コマツとその販売代理店から2名の参加者を選抜し、レースチームの一員として活動してもらいます。
 
ツァオさん、コルウェルさんはどちらも F1 に対する経験は多くはありませんでしたが、2024 年のパートナーシップ発表をきっかけに関心を持ち始めました。そして、プログラムに選ばれたことを知るとさらに熱心になっていきました。この知らせは 2 人にとって驚きのニュースだったことでしょう。
 
「異動予定先の職場より電話があり、私がこのプログラムに参加できることになったと言われました。『メルボルンへ行って、F1チームに参加してきてください』と言われ、最初は全く理解できず、本当に驚きました。まるで目の前にプレゼントを置いてもらったような気分でした」とツァオさんは語ります。

ツァオさんとコルウェルさんは「デイ・イン・ザ・ライフ」に向けて、ピットクルーの仕事についても F1 の知識を深めました。 このプログラムは、3 月 14 日、15 日、16 日のオーストラリアグランプリ週末に実現しました。二人は、決勝日ではなく、フリー走行セッション中にチームの一員として活動しました。フリー走行は決勝当日までにエンジニアとドライバーがマシンのパフォーマンスを最適化する重要な時間だからです。この期間もスピードが非常に重要で、アトラシアン・ウィリアムズ・レーシングのドライバーが他のチームに遅れを取らないために、エンジニアが問題の解消に充てられる時間がわずか数秒しかない場合もあります。
 
「ピットに入り、すべてがどのように構成されているのか、チームのメンバーが何をしているのかを見るのは、私にとって大きな驚きでした」とコルウェルさんは言います。
ツァオさんは、チームメンバーの間に「何をすべきか、目標は何なのか」という「暗黙の了解」があることに驚いたと述べています。
「メンバーの間には一種の相互理解があり、混沌としているように見えますが、全員がそれぞれの仕事をしているのです」

 

ツァオさんとコルウェルさんがウィリアムズのスタッフと対話。 「デイ・イン・ザ・ライフ」パートナー
シップは今年で 2 年目となります。アトラシアン・ウィリアムズ・レーシング・チームを見学したツァオさんは、「レース中はすべてがあっという間に起こるので、チームワークが最も重要ということが分かりました。 事前に調整と計画が行われているからこそ、混沌としたなかでも、コントロールが行き届いているのです」と述べています。
ツァオさんは「デイ・イン・ザ・ライフ」を過ごし、「本当にチームの一員になったように感じ、とても特別です」とフロー走行前のチームブリーフィングに参加した感想を述べます。「チームメンバー全員の集中力とエネルギーを感じることができました」。ツァオさんはコマツオーストラリアのエンジニアリングプログラムの一環として、4回のプログラムのうちの2回目に取り組んでおり、今回はリライアビリティエンジニアリングチームの一員として、そして4月からはスマート・コンストラクションチームで勤務しています。

コマツとアトラシアン・ウィリアムズ・レーシングは 2024 年にパートナーシップを締結し、レーストラック内外で「挑戦する、やり抜く、共に創る、誠実に取り組む」という共通の価値観を共有しています。 
またこのパートナーシップは、コマツ社員と販売代理店社員に対して、アトラシアン・ウィリアムズのクルーと共に作業をするという一生に一度のチャンスを提供しています。 これには、タイヤ交換、発生した技術的問題への対策、ドライバーへの全般的なサポートなど、ピットでの 技術的な作業に立ち会うことが含まれます。その他にもプログラム参加者はレース決勝観戦の機会も用意されています。

2024 年シーズンに初めて設けられた「デイ・イン・ザ・ライフ」プログラムを、今シーズンも継続できることを大変嬉しく思っています。 日本、マイアミ、イギリス、ベルギー、イタリア、メキシコ、ブラジルで今後開催されるレースでも「デイ・イン・ザ・ライフ」プログラムが予定されており、コマツとアトラシアン・ウィリアムズ・レーシングの絆がさらに強化されることになるでしょう。