コマツ・ウィリアムズエンジニアリングアカデミーは、10 人の若者に独自のメンターシップ、e ラーニング、実践的な経験を提供し、次世代のエンジニアリング人材を育成することを目的とした新しい取り組みです。 このプログラムは、コマツとアトラシアン・ウィリアムズ・レーシングのパートナーシップにより、エンジニアリング業界におけるSTEM教育強化とキャリア育成への貢献を目的としています。
コマツ・ウィリアムズエンジニアリングアカデミーの栄えある 1 期生に選ばれた学生たちが、プログラム主催者と記念撮影。
マシュー・トソリーニは、驚きのあまり頭を抱えていたカタール出身の若者の姿を今でもはっきりと思い出します。 そして何千人もの人で埋め尽くされた会場に、最も大きく響いたのは、サウジアラビア出身の若い女性が歓喜の声でした。
彼らは、コマツ・ウィリアムズエンジニアリングアカデミーの 1 期生に選ばれた 10 人の若者の中の 2 人でした。
コマツ・ウィリアムズエンジニアリングアカデミーに選抜された 10 人の若者の 1 人として自分の名前が呼ばれ、喜びの声を上げるプラバヴ・シュリヴァスタヴァさん。
コマツオーストラリアでメンタリングおよび技術トレーニングプログラムを統括するトソリーニは、これまでにも多くの若者たちのキャリアのスタートに立ち会ってきました。 しかし、この瞬間は、彼にとっても非常に印象深いものでした。 「彼らの反応はとても印象的で、とても言葉で表現できません」と彼は語ります。
コマツ・ウィリアムズエンジニアリングアカデミーは、次世代の人材育成と人材採用に重点を置く新しい取り組みです。 コマツとアトラシアン・ウィリアムズ・レーシングの事業は異なるものの、価値観を広く共有しているため、この取り組みにおいても自然な協力関係ができています。
「業界は異なりますが、求める才能という点においては共通点があります」と、アトラシアン・ウィリアムズ・レーシングのパートナーシップ責任者のジェームス・サザーランド氏は述べています。「コマツにとって、プリンシパルパートナーとしての重要なKPIには人材採用があります。 それは当社も同じです。 もちろん、当社も最も才能ある優秀な人材を魅了したいと考えています。」
コマツ・ウィリアムズエンジニアリングアカデミーはまさにそれを念頭に置いて設立されました。
アカデミーの 1 期生として選ばれた 10 名の若者は、4 年以上にわたって指導を受け、e ラーニングアクティビティに参加し、世界クラスのエンジニアチームと関わる機会が与えられます。 希望すれば、コマツやアトラシアン・ウィリアムズ・レーシングでのインターンシップや就職への可能性もあります。
アカデミーの 1 期生は、F1 レースを利用して STEM 学習への関心を高めるプログラム「F1 in Schools」(先般「STEM Racing」に改称)に参加する世界中から集まった学生で構成されています。
F1 in Schoolsでは 毎年、学生たちは地域および全国の予選ラウンドで競い合い、上位入賞者は決勝に出場します。
コマツ・ウィリアムズエンジニアリングアカデミーの発足にあたっては、2024 年の決勝戦で戦ったメンバーに募集をかけました。 応募者の中から 35 名が選ばれ、11 月 22 日から 26 日にサウジアラビアで開催されたF1 in Schoolsの決勝と同時に選考イベントを実施しました。
トソリーニは選考プロセスの立案を担当しました。 彼は、コマツ オーストラリアの職業体験プログラムと受賞歴のある見習い研修生育成プログラムを監督してきた経験もあり、この役割には適任でした。 「私たちが職業体験プログラムで採用していた知識と評価に用いる『勝利の方程式』を応用してほしいと依頼されました」とトソリーニは語りました。 この取り組みを主導するアトラシアン・ウィリアムズ・レーシングと密に協力し、「何か月もかけて選考プロセスを設計しました」。 筆記試験に加え、トソ リーニは、「家庭用品を使用して F1 の安全機能を構築する」というグループ課題を提案しました。
決勝進出者には、家庭用品を使って F1 レースカーの安全機能を構築するという課題が与えられました。
アカデミーは、ロンドンで開催された2025 年のオートスポーツアワードにおいて、1 期生を正式に発表し、有望な若者たちとアカデミーの将来への意欲をアピールしました。 10名の名前が発表される前に、アトラシアン・ウィリアムズ・レーシングのチーム代表であるジェームズ・ボウルズが、このプロジェクトに対する自身の情熱を語りました。 「将来の世代に投資すれば、それは10 倍になって返ってくると私は強く信じています。そして、これまでのキャリアの中でその考えに失望させられたことは一度もありません。」
F1 には若いレーサーを指導するプログラムはありますが、若いエンジニアの才能を惹き付け、奨励し、育成する点において、コマツ・ウィリアムズエンジニアリングアカデミーに匹敵するものはありません。 「多くの人が関心を持ち、注目しています」とサザーランド氏は語りました。
コマツ・ウィリアムズエンジニアリングアカデミーは、次世代の才能の育成と採用に重点を置くパートナーシップの最も新しい例です。
トソリーニも、期待が高まっていることに同意しました。 「ウィリアムズは、将来レースエンジニアとして有望なエンジニアの人材層を育成しようとしており、コマツは、将来の設計エンジニアや構造エンジニアとなる可能性のある人材を育てようとしています。」
F1 の圧倒的な人気は、コマツの採用活動をさらに後押ししてくれるはずだと、トソリーニは語りました。 誰かの将来に影響を与えられる機会も、同じように刺激的です。彼は、コマツや F1 チームと関わる機会はおろか、そうしたチームでのキャリアを夢見ることすらなかったかもしれない若い参加者たちのことを思い返します。 「私たちはそれを可能にしたのです」と彼は言い、「それは本当に驚くべきことです」と続けました。
コマツとウィリアムズ・レーシングは、F1 in Schoolsプログラムと協力し、「コマツ・ウィリアムズエンジニアリングアカデミー」の第1期生10名を選出しました。
このアカデミーは、コマツとウィリアムズ・レーシングのF1チームが提供する独自の学習機会を通じて、次世代のエンジニアを育成するためのグローバルな取り組みです。
プログラムは来年1月からスタートし、それぞれの学生に合わせた内容で進行されます。
今回選ばれた学生は、11月22日から26日にかけてサウジアラビアで開催された「2024 アラムコ F1 in Schools ワールドチャンピオンシップ」の参加者です。
今年の大会は、55チーム、450名以上の生徒が参加し、空気圧で動くF1スタイルのミニカーで競い合いました。
大会後、参加者たちはF1カタールGPが行われるドーハに移動し、有名なルサイル・インターナショナル・サーキットでのピットレーンウォークを体験します。
このアカデミーは、2014年にアブダビで開催されたF1 in Schools世界大会で最初のアカデミーが設立されてから10年を迎えるタイミングで設立され、コマツとウィリアムズにとっても、未来のエンジニアを育てる意義深いプロジェクトとなっています。
「今週サウジアラビアで見られた才能は素晴らしく、1月から選ばれた学生と一緒に働くのがとても楽しみです」と、コマツのブランド戦略事業部副部長のトッド・コノリー氏は述べています。
「新進のSTEM人材を支援することは、やりがいがあるだけでなく、モータースポーツや建設機械設計の分野での将来の革新を育むために不可欠です。」
ウィリアムズ・レーシングのチームプリンシパルであるジェームズ・ボウルズ 氏にとって、若い才能が卒業と将来のキャリアに向けて努力するのを支援することは、30年前に卒業後すぐにF1に入った自分自身を思い出させるものです。
「優秀な若いエンジニアは、業界を未来に導く手助けをしてくれるでしょう。学生の教育を支援できることを光栄に思います。 」とコメントしています。
プログラムに選ばれた学生は以下の通りです:
Raphael Brice (アブダビ)
Aran Malhotra (USA)
Finley Sneddon (オーストラリア)
Catrin Wood (ウエールズ)
George Papadopoulus (ギリシャ)
Julia Used-Alonso Wu (スペイン)
Angad Miglani (インド)
Prabhav Srivastava (カタール)
Zac Smith (UK)
Noor Alsagheir (サウジアラビア)
彼らの今度の活躍を乞うご期待ください。