-電動化建機の市場形成を目指して- リチウムイオンバッテリー搭載 3トンクラス 新型電動ミニショベルを欧州市場へ導入

2023年07月18日


 コマツ(社長:小川啓之)は、このたび、リチウムイオンバッテリーを搭載した3トンクラスの電動ミニショベルの新機種を欧州市場へ導入します。電動化市場がまだ形成されていない建設機械において、本導入を一つの契機として、2050年のカーボンニュートラル実現へ向けた早期の市場形成を目指します。

【リチウムイオンバッテリー搭載 3トンクラス 新型電動ミニショベル】

 

 当該機は、2020年に国内市場にレンタル機として導入した3トンクラスの電動ミニショベル「PC30E-5」のフルモデルチェンジ機です。現行機の排気ガス・排熱ゼロ、低騒音・低振動という特徴はそのままに、今回、鉛バッテリーに替わり、新たにリチウムイオンバッテリーを搭載することで、稼働時間の延長、および車両のコンパクト化と軽量化を実現し、お客さまの利便性の向上を図ります。
 コマツは2023年度を電動化建機の市場導入元年と位置付けており、このたびの3トンクラスのフルモデルチェンジ機の導入はその第一弾となります。当該機は、今後、国内市場への順次導入も予定しています。3トンクラスなどの小型クラスは、都市土木や屋内作業といった現場で使用されることが多く、排気ガスゼロ・低騒音といった電動化建機を要望するお客さまの声を頂きます。当該機の市場導入をきっかけとして小型クラスの電動化市場の形成を目指していきます。
 コマツは中期経営計画「DANTOTSU Value – Together, to “The Next” for sustainable growth」 に掲げている、ダントツバリュー(収益向上とESG課題解決の好循環を生み出す顧客価値の創造)を通じて、未来の現場に向けた次のステージに踏み出し、サステナブルな未来を次の世代へつないでいくため、新たな価値創造を目指していきます。


【商品の主な特徴】
1.排気ガスがなく、低騒音・低振動で作業環境を改善

 屋内作業や夜間作業など、エンジン車では現場の作業者やその周辺環境に排気ガスや騒音などで負担をかけていました。当該機は排気ガスゼロによりクリーンな作業環境を実現します。また、エンジン車のような大きな騒音・振動が発生しないので、作業者のストレスや疲労感の低減、作業者同士のコミュニケーションによる安全性の向上、および周辺環境への配慮が可能です。

2.大容量リチウムイオンバッテリー搭載で稼働時間の延長と車体のコンパクト化を実現
 大容量リチウムイオンバッテリーを搭載することで連続稼働時間を従来機に比べ約20%※延長しました。さらに、従来機に比べ、重量は約25%の軽量化を図り、後端旋回半径は約30%短縮しました。稼働時間の延長と車体のコンパクト化を両立することで、より幅広い現場での稼働を実現します。

3.安全で容易な日常点検を実現した車体構造
 日常点検部と高電圧部を完全に分離しているので、高圧電源を気にすることなく安全に日常点検を行えます。また、高電圧部は日常点検が不要であるほか、エンジンや燃料に関係する点検項目が無くなるため、日常点検や定期メンテナンス項目が大幅に削減されました

※作業環境や使用条件により異なります。



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コマツ サステナビリティ推進本部コーポレートコミュニケーション部
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