-作業現場の安全性向上に貢献- オペレーターの後方安全確認を光と音でサポートする「衝突検知警報システム」を電動式フォークリフトへ搭載開始

2021年09年17日

 コマツ(社長:小川啓之)は、新たに独自開発した「衝突検知警報システム」を、2.5トン、3.0トンクラスの電動式フォークリフト「FE25-2」、「FE30-2」にオプション設定し、本年10月から国内市場への導入を開始します。当システムは、フォークリフトの後進時に、車体後方に設置したレーダーで人・物・作業車両を検知し、警報ランプとブザーでオペレーターに注意を促します。フォークリフトに起因する事故の約半数を接触事故が占める中、特に安全確認不足になりがちな後進時のフォークリフト災害の抑制に寄与し、お客さまの作業現場における安全性・生産性向上を実現します。

【衝突検知警報システムを使用した現場のイメージ図】

 

 当システムは、古河AS株式会社製の周辺監視レーダー(型式:MMR1C)を採用しています。周波数24ギガヘルツ帯を使って電波パルスを送り、反射したパルス波を分析して対象の相対速度と位置を検知します。日射や気象条件の影響を受けにくいことから、様々な環境下において安定した検知が期待できます。また、警報範囲はタイヤの向きから予測した車両の進行方向と走行速度に連動しているため、オペレーターへの不要な警報を低減し、快適な作業環境の実現と生産性の向上に貢献します。今後は、フォークリフトだけでなく建設機械への標準装備やレトロフィットキットへの展開を順次行うとともに市場要望の収集やサポートを行い、更なる安全支援システムの機能向上を目指します。

 コマツは今後も「品質と信頼性」を追求し、企業価値の最大化を図るとともに、ダントツバリュー(顧客価値創造を通じたESG課題の解決と収益向上)により、安全で生産性の高いスマートでクリーンな未来の現場の実現を目指していきます。

 

【システムの主な特長】

1.衝突の危険度合いに応じた2段階警報
レーダーで検知した対象の相対速度と位置から予測した、衝突の危険度合いに応じて、注意喚起範囲と警告範囲の2段階の範囲を設定しました。警報ランプの点滅間隔と警報ブザーの断続音の違いで、危険度をオペレーターにお知らせします。

 

2.進行方向と走行速度に連動した警報範囲
後進時にステアリング角度(タイヤ切れ角)から進行方向を予測し、その方向に衝突の危険性がある場合にオペレーターに警報を発します。車両の進行方向外にある人、荷物等に対しては警報を発しないため、オペレーターへの不要な警報を低減しています。

 

3.検知対象にタグやセンサーが不要
レーダーが人、荷物や作業車両を検知するため、検知対象側にタグやセンサーの取り付けは不要です。

 

 

【対象機種】
・「FE25-2」,「FE30-2」
※既にお使いの「FE25-2」、「FE30-2」には、レトロフィットキットを準備中です。(近日発売予定)
・「FE25-1」,「FE25H-1」,「FE30-1」にも、レトロフィットキットを設定しました。

【公表価格】
・FE25-2 (2.5トン車)用 470千円
・FE30-2 (3.0トン車)用 480千円

【写真:衝突検知軽減システムを搭載したFE25-2】

 

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