-鉱山機械見本市「MINExpo」にてデモンストレーションを実施- コマツ、鉱山現場向け超大型油圧ショベルの遠隔操作化と、無人ダンプトラック運行システムAHSとの協調による半自動化を実現

2021年9月10日

 コマツ(社長:小川啓之)は、9月13日から15日までの3日間、米国ネバダ州ラスベガスで開催される鉱山機械見本市「MINExpo INTERNATIONAL 2021(以下、「MINExpo」)」において、展示会場に設置した遠隔操作用コンソール(※1)から、約650キロ以上離れた米国アリゾナ州に設置した超大型油圧ショベル「PC7000-11」を遠隔操作して、無人専用運搬車両「Innovative Autonomous Haulage Vehicle」との協調による半自動化作業のデモンストレーションを実施します。

 
写真:試験場でテストを行う超大型油圧ショベル「PC7000-11」(米国アリゾナ州)

 

 コマツは、お客さまの現場の安全性と生産性の向上を実現するため、コマツグループがこれまで培った技術やノウハウを集約し、超大型油圧ショベル「PC7000-11」の遠隔操作化と半自動化の開発を進めてきました。車体と作業機周辺に設置された複数のカメラとセンサーを通じて、現場の状況が遠隔操作用コンソールの360度モニターとディスプレイに映し出されることにより、オペレーターは実際の運転席から見える視界以上の現場状況を把握することが可能です。

 遠隔操作に加え、無人ダンプトラック運行システムAHS(Autonomous Haulage System)と協調させることで、積み込み作業の一部自動化を実現しています。これにより積み込み作業のサイクルタイムを短縮し、オペレーターの疲労を軽減します。また、AR(拡張現実)技術を活用して、作業機やバケットの位置情報、モジュラーマイニング社(本社:米国アリゾナ州 ※2)の鉱山管理システムによるダンプトラックの到着予測時間などをオペレーターにリアルタイムにフィードバックする運転支援を行うことで、生産性の向上を実現します。

写真:無人専用運搬車両「Innovative Autonomous Haulage Vehicle」に積み込み作業を行う超大型油圧ショベル「PC7000-11」

 

 また鉱山機械向けのオペレータートレーニングを提供するイマーシブ社(本社:オーストラリア西オーストラリア州 ※2)のトレーニングシミュレーターの技術を活用して、積み込み作業ごとのデータ蓄積によるガイダンス機能を活用することで、作業中もオペレーターの運転操作の評価と最適運転方法を即時フィードバックします。これによりオンラインでの運転指導が可能となり、高効率な作業を行うことができます。また蓄積されたデータはいつでも再生してオフライン(稼働時以外)での運転指導に活用することも可能です。

 遠隔操作機能と一部自動化機能を搭載した超大型油圧ショベル「PC7000-11」の開発はほぼ完了しており、2022年にはお客さまの現場での試験を行う予定です。

写真:遠隔操作用コンソール

 

※1 コンソールとは、360モニターとディスプレイを備えた遠隔操作用のコックピット。
※2 モジュラーマイニング社、イマーシブ社ともにコマツの100%子会社。

超大型油圧ショベルの遠隔操作化と無人ダンプトラック運行システムAHSとの協調による半自動化のデモンストレーションなど、「MINExpo」展示の詳細についてはこちらのサイトよりご確認ください。
https://www.komatsuevents.com/ (英語サイトのみ)

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