これからの工場は、地域と地球のために

その思いは2050年に向けて

CO2を大きく削減するバイオマスガス発電

「工場見学でこの発電設備をお客さまにご案内する時には、いつもうれしくなるんです」と話すのは、茨城工場 生産部 設備課の小泉聡志。
どうやら、脱炭素に寄与するバイオマスガス発電への思い入れがとても深いようです。

小泉が働く茨城工場は、2007年に誕生した鉱山機械の生産拠点。環境に配慮した先進モデル工場の一つでもあり、建物設計、太陽光発電や小型風力発電の採用など、脱炭素のためのさまざまな環境施策を行なっています。そして、2022年2月、この工場でバイオマスガス発電が稼働を開始しました。

バイオマスとは、再生可能な有機エネルギーのことで、茨城工場では近隣の山林で発生する間伐材からつくられる木質チップを燃料にしています。木質チップを加熱することで生まれるガスによってエンジンを回して発電するだけでなく、その排熱を給湯設備等で再利用することもできます。バイオマスガス発電で年間141トンのCO2削減を目標として設定しています。

木質チップで深まった地域とのつながり

「バイオマスガス発電が軌道に乗ったのは、茨城県の林業関係者のみなさんのおかげです」当時を振り返って、小泉は言います。なにしろ、この発電は、茨城工場にとってはじめての取り組み。それ以前から稼働していたバイオマスボイラーで使用する木質チップが、このバイオマスガス発電には合わなかったのです。

その時、壁に直面した小泉の力になってくれたのが、木質チップの加工業者でした。何度も足を運び、何度も打合せを重ねることで、なんとかバイオマスガス発電に適した木質チップの調達を叶えることができました。

木質チップは、工場と地域のつながりを深めただけではありません。山林や流域河川にとってもいいことばかりです。木質チップの原料となる間伐材を放置すると、立木の発育の妨げになったり、災害時には川の下流まで流出し、大きな被害をもたらす心配があります。そのため、間引き伐採された間伐材を有効活用することは、自然にとって、とても優しいことなのです。

このように、バイオマスガス発電の導入は、地域の森林環境の改善にも大きくつながっているのです。


国営ひたち海浜公園における環境保全活動

茨城工場に隣接する国営ひたち海浜公園は、市内外から年間100万人以上が訪れる、ネモフィラやコキアなどの美しい花木で有名な公園です。

 茨城工場では、毎年この公園で、有志のメンバーによる環境保全のためのボランティア活動を行なっています。その活動は、花木の苗植えや手入れ、散策路の整備、植生の保全など、多岐にわたります。花を見に遠方からひたちなかまで来てくれる人々のために、みんな一生懸命に取り組み、汗を流しているのです。


いま、地域を思うことは、地球を思うこと。

茨城工場がなぜ、ここまで環境対策に力を入れているか。それは、コマツが2050年までにCO2の排出量と吸収量を±0にするカーボンニュートラルの目標を掲げているからです。そのために工場では、バイオマスガス発電をはじめ、脱炭素のためにできることのすべてに取り組んでいます。

そして、バイオマスガス発電に、間伐材から作った木質チップを使うことは、地域の森林環境の改善に役立ち、また地域経済への貢献にもつながっています。

このように、地域の人と力を合わせて、近隣の環境保全にもしっかり努めていく。地域のことも地球のことも同じように気づかい、日々暮らしていくことで、その目標に一歩一歩近づいていこうとしています。

さて、工場では環境マネジメントに携わる小泉ですが、自宅でも同じようです。「子どもが遊んだ後の部屋の照明や、テレビの電源をこまめに消して、少しでも省エネに貢献できるよう心がけています」と笑いながら言います。

地域は、いちばん小さな地球なのかもしれません。


環境への取り組み

植林プロジェクト

インドネシアで行っている植林活動についてご紹介します。

フル電動ミニショベル

環境や生活をより良く。現場や仕事をより自在に。
フル電動ミニショベル(コンセプトマシン)を紹介した特設ページです。

コマツレポ―ト(統合報告書)

2050年までにCO2排出を実質ゼロとするカーボンニュートラルに向けた取り組みに関する長期ビジョンを新たに掲げました。

サステナビリティ

事業活動を通じて社会課題の解決に取り組み、社会とともに成長することは、コマツの原点です。

社外の評価

CSRに関する外部評価・認定(SRI評価)などをご紹介しています。