スペインのカナリア諸島の中で最大の島であるテネリフェ島は、息を呑むほど美しい場所です。 ユネスコ世界遺産に登録されているこの地では、古代の緑が火山の風景と調和し、霧のかかった山々に太陽の光が降り注ぎ、松林へと続いています。しかしながら、この美しい景色は、暑い気候と松林の組み合わせにより、山火事が発生しやすいのです。
2022 年以来、コマツの機械は、この島の国立公園を火災から守るために、地方自治体を支援する重要な役割を担ってきました。
コマツの林業機械は、関係者全員がリアルタイムかつシームレスに連携できるソフトウェアを搭載しているため、この事業に選ばれました。テネリフェ島の山火事リスクの管理を任されている公園管理官は、オフィスで作業計画を立て、タブレットを使用しながらセンチメートル単位の精度で現場で直接、木に印を付けることができます。 オペレーターは、森林保全をサポートするために最適な運転ルートを取得し、オフィスからリアルタイムで運用の最新情報を受け取ることで、土壌へのダメージを最小限に抑えています。このプロジェクトの詳細、コマツの機械がテネリフェ島での日々の業務をどのようにサポートしているか、またスマート林業技術がどのように環境への影響を最小限しながら、重要な保全活動を支援しているかを詳しくご覧ください。
コマツで林業機械に携わると、あらゆる環境に対応するためのエンジニアリングを経験できます。林業機械が稼働する場所は北極の寒い場所からオーストラリアの暑い場所まで幅広く、さまざまです。こうした環境で確実に作動しなければならないため、実際の条件下で徹底した長期耐久性テストを実施する必要があります。
エンジニアは、左側通行と右側通行での交通状況に応じたカメラの配置や、油圧ホースなどの交換部品が地元で入手可能かどうかなど、地域の違いについても考慮する必要があります。チームは世界的なコンプライアンスの専門家と連携し、配線から油圧システム、温度耐性から視認性基準に至るまで、すべてのコンポーネントがすべての対象市場で安全かつ効率的に動作するように設計されていることを確認しています。
「ここでのエンジニアリングは創造性に満ちています。私たちで決定したことのすべては、機械、工場、そしてそれを使用する人々に最適でなければなりません。」
新しい機械の開発では、エンジニアは 3D モデルから実際の機械ができていくまでの様子を実際に経験することができます。 毎週、デザイナーやエンジニアがプロトタイプのワークショップを訪れ、完成したものを確認し、組み立て作業員と話をしながら、自分たちのアイデアが実際の金属や油圧でどのように形作られているかを確認しています。
「ここでアイデアが機械になり、機械が現実になるのです。」
研究開発部門では、早い段階から全員に確かな信頼と責任が与えられ、創造的なアイデアを試し、独自の解決策を見つけられる機会が多くあります。コマツの文化では、部門間のオープンなコミュニケーションが奨励されており、チームが不安を感じていれば、他のチームが躊躇せずに支援に駆け付けます。経験豊富な同僚が常にサポートしてくれる環境があり、快く助けてくれます。
「大変な仕事ですが、喜びもひとしおです。プロセスを楽しむことが大切です。」
マグナスが最も誇りに思っているプロジェクトの一1 つは、機械の GPS 精度を数デシメートルからわずか数センチメートルまで高めたソフトウェア設計です。 この精度が実現したことで、オペレーターがより効率的に収穫作業を行えるだけでなく、最適なルートを選択できるため、地形へのダメージが軽減されます。
それに加え、チームは環境規制をサポートするツールも開発しました。 オペレーターは、1つの地域に残した高株の数(多くの国で採用されている生物多様性の指標)を追跡できます。文化的建造物や保護区域などに近づいた場合に、アラートを受け取ることができます。
「機械オペレーターができる限り環境に優しく作業できるように支援しています。」
ハイキングやアウトドアに関心を持って育ったマグナスにとって、コマツでの仕事はまさに理想的でした。なぜならコマツの仕事は大型機械を扱い、木材などの再生可能な資源を活用すると同時に、環境への影響を最小限に抑えることができるからです。
開発するすべての機能が想定どおりに動作することを確認するために、チームは経験豊富なオペレーターとプロトタイプドライバーとともに、現場で直接ソフトウェアをテストします。こうした実践的なテストを通じて、実際の使い方に即した気づきが得られ、問題を早い段階で発見できるほか、使いやすさの向上や、ツールが本当に利用者の役に立つように改善することができます。
「ある機能の使い方について、オペレーターがこう使うだろうと頭の中で想定するのは簡単ですが、実際には想定とまったく異なる使われ方をする場合もあります。」
コマツを特別な存在にしているのは、我々の使命だけではなく、社員と企業文化です。 チームは密に協力し、互いの意見に耳を傾け、自由に知識をています。部門の垣根を超えて連携し、忙しいときは互いに支え合っています。 オフィスの外でも友人として一緒に過ごしたり、音楽を作ったりし、仕事場以外でも多くのことを共有しています。
「お互いの話に耳を傾け、上手に助け合っています。」