<オフロード法2014年基準適合> 大型油圧ショベル「PC950-11」を新発売

2022年07月01日

 コマツ(社長:小川啓之)は、最新技術を随所に織り込み、「特定特殊自動車排出ガスの規制等に関する法律」※1 2014年基準に適合した大型油圧ショベル「PC950-11」を本年7月より発売しました。また、各地域の最新の排ガス規制に適合した機種として、北米、欧州などの地域で本年度内に順次発売予定です。

 

【新発売の「PC950-11」】

 

 当該機は、主に砕石現場で活躍している従来機PC850-8E0の12年ぶりのフルモデルチェンジ機です。今回のモデルチェンジでは、オフロード法2014年基準に適合するとともに、従来機に対し、機械質量・出力・バケット容量などを一回り大きくし機種名も刷新しています。
 また、作業量向上と燃費改善の両立を実現し、新型エンジンの採用によるエンジン出力アップにより、作業量が48%※2 向上しているほか、新型エンジン搭載と油圧制御システムの最適化により、燃費効率も40%※3 改善しました。さらに、作業機や足回りをはじめとした主要部位の耐久性を一層強化することでお客さまの現場での機械稼働率の向上を可能にしています。

 そのほか、作業現場におけるオペレーターの安全で快適な作業のサポートとして、KomVision(機械周囲カメラシステム)の搭載や標準装備品の拡充を図りつつ、安全で容易なメンテナンスのためにエンジン前整備通路(センターウォーク)と車体右のキャットウォークを新たに標準装備しています。
 コマツは新中期経営計画「DANTOTSU Value – Together, to “The Next” for sustainable growth」 に掲げている、ダントツバリュー(収益向上とESG課題解決の好循環を生み出す顧客価値の創造)を通じて、未来の現場に向けた次のステージに踏み出し、サステナブルな未来を次の世代へつないでいくため、新たな価値創造を目指していきます。

※1.通称、オフロード法という。
※2.従来機、PC850-8E0のPモード(パワーモード)とPC950-11のP+モード(パワープラスモード)での比較
※3.従来機、PC850-8E0のPモード(パワーモード)に対してPC950-11の全てのモード(P+モード:パワープラスモード、Pモード:パワーモード、Eモード:エコノミーモード)で40%改善


【主な商品の特徴】
1.環境性、経済性
・大幅な作業量向上を実現

従来のEモード、Pモードに加え、大生産量に対応するP+モードを新たに追加設定しました。併せて、バケット容量の増加や新たに開発したKprimeツースシステムの採用により掘削性が改善し、サイクルタイムの大幅な短縮を実現したことで、作業量は従来機に比べ48%向上しました。

・燃費効率改善を実現
新エンジン搭載、新旋回システム採用、電子スプール制御、油圧回路ロス低減により、従来機のPモードに対して全てのモード(P+モード、Pモード、Eモード)で燃費効率が40%改善しました。

2.信頼性
・作業機・足回り・クーリングコアを強化

従来機の市場での使われ方を調査・把握し、ブーム・アーム・足回りを中心に耐久性を強化しました。また、新たに開発したKprimeツースシステムの採用により、バケットツースやピンシャフトの耐久性も向上しています。そのほかクーリングコアの耐久性も改善し寿命延長を実現しました。

3.安全性・快適性
・エンジン前整備通路(センターウォーク)と車体右のキャットウォークを装備

メンテナンス箇所を集中配置し、アクセスしやすいようエンジン前整備通路を設けました。エンジン前ドアも大きく開閉し補機類へのアクセスが容易です。また、右側にもキャットウォークを装備したことで容易にクリーニング清掃が実施できるようになりました。

4.ICT
・KomVision(機械周囲カメラシステム)標準装備

機械側面と後方に設置した4台のカメラを用いて、機械周囲の映像をモニター画面に表示できます。モニターは俯瞰画像と単体のカメラ画像が同時に表示され、単体のカメラ画像はボタン一つで4台のカメラから切り替えが可能です。

 

 【発売月】 2022年7月
【公表価格】 90,000千円(工場裸渡し消費税抜き)
【販売目標】 30台/年(国内のみ)

 

 

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コマツ サステナビリティ推進本部コーポレートコミュニケーション部
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